mother3

MOTHER3

MOTHER3

大作と言われたのかどうかはわからんけどmother2から幾年月…長いモンで
ようやく発売された最新作。
もう俺の手元にはないのだけれどやるにはやったので感想。
一子相伝というか正統後継者みたいな感じで世界観とか受け継いでる雰囲気とか
そんな感じのニュアンスで。
ネタバレ全開で話たほうが楽なのでここからネタバレ全開で・・・。
エンディングは投げっぱなし的な感じでマザー的でありかつもや〜んとした感じがする。
キャラクターたちは各章によって入れ替わるのだがあんまり愛着が沸く感じではない。
そして個性と言うか魅力であった戦闘のやる気のなさ、アイテムの適当とテキトーの加減、
世界を彩る人物達の実の無い会話。そういったものが薄くなっている。薄れている。
そう感じた。
ミュージックバトルというスーパーファミコン世代なら誰にでも経験がある
キャラクターの動作に合わせて何故かAボタンを押してしまうという感覚。それに近いものを
感じれたのだが正直バトル全体でそれを活かしきれてない。
敵が良くわからない行動をする。ドラクエで言ったら敵は毎回パルプンってるという感じ。
それが無い戦闘が終盤続いた。そして明かに感じる敵のボリューム不足。
世界の閉塞感。というより前に世界がセカイと言う感じではない、
行き来が無いというか、行き来が出来ないというか。あの無駄に町を歩きたいという謎の欲求?
それが感じれないのは残念だ。
一つの村を舞台に島の各所へいって戦うというチャート?一連の流れ?
正直2より冒険してる感じはない。
世界を一つの村に限定した結果、たくさんの町にいる人間の特に意味も無い会話。
その魅力を失っているのがとても惜しいなぁ…。
インパクトとか感動とかはある。確かにある。
でもゲームはゲームだから。ゲームが大事であってストーリーが良いなら
お話で済ませれば良いわけで。それを含んで尚おもしろいのがmotherだったのでなんか
拍子抜け?という感じが否めない。
一応は続編的な流れではあるものの対した絡みを期待できるわけではないし
何より独自の新しさを出そうとしてなんか空打ってる。
犬でもドロボウの弟子でもお姫様でも双子の少年でも良い。でも良くない。
良くないと思わせる。思わせてしまうくらいの短さ。
世界の狭さ。
終盤に行くに連れて単調化していく戦闘作業。
ここで終わり?これで終わり?これは思わず抱いてしまう空腹感。
夢の終わり。終着駅。そんな虚しさを抱かせるな。
世界の果ての果ての果てまで冒険させて大団円で終わる。もうどこにも行くところなんて無い。
お前はこの世界を端から端まで冒険した!世界は平和になった!
そう感じさせて欲しかった。このゲームには。
正直残念かも知れない。
でもかわいいカエル見たさと感動したいならやれば良いと思う。
ゲーム好きならバランスの良さに見え隠れするパターンと簡単な、簡単になりすぎた
ゲームと言う名の冒険の末路が見えてしまうかもしれない。
 
結局冒険を求めるんだ。RPGには。でもそんなに死なないなら、
いとも簡単に謎が解けてしまうなら自分がテレビ画面の前で世界を救わずとも誰かがきっと
やってくれるさ。そう思ったりなんかしちゃったりする。
 
最近のゲームは1週間もかからない。時間が。
時代なんだろうか。ゲームは考えるためのモノではないのだろうか?
そんな事を感じる。特にRPG。イマドキの子供達はスーパーファミコンにあるような
RPGは難しくて不快のレベルなんだろうかなぁ・・・。
mother2はヒント屋という攻略に困ったら金を払って攻略のヒントを聞く。という
セルフ攻略本があった。それでも解けない所もあったりする。
考える。思い直す。とりあえず行動する。
そんなキャラクターとか世界とか考えた操作をするRPGを最近見ないなぁ。と
愚痴ったりするのもいいかなぁなんて。でもそんなRPGやってねーか。